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年賀状をとことん楽しむ!

●年賀状はなぜ送る?

元旦の朝の楽しみのひとつといえば、届いた年賀状を読むことという方も多いのではないでしょうか?郵政公社調べによれば、平成18年度の元旦に配達された年賀郵便物は20億5千200万通、国民ひとり当たりに換算して約16通。メールの普及や「虚礼廃止」の風潮もあって、近年、その数は減少し続けているといわれますが、なかなか会えない友人・知人から届く年賀状は、やはり嬉しいもの。普段は、忙しさなどもあって、なかなかやり取りのできない間柄でも、年に一度、気軽にお互いの近況を報告し合えるのが年賀状のよさ。電話やメールなど、コミュニケーションツールの多い今も、親交を深めるのに有効な手段といえます。年に一度のご挨拶、真心を感じさせる年賀状がより豊かな心の交流を呼んでくれることでしょう。

●年賀状の歴史

古くは、平安時代に上流階級の間で年始の挨拶を書状にして伝えたのが、年賀状のはじまりといわれています。ただ庶民の間で、こうした風習が広まったのは飛脚制度が発達した江戸時代中期頃のようです。もともと日本では、「年賀」といって正月に親戚などの家に挨拶まわりに行く風習があり、現在でもお正月に品物を持って挨拶まわりにいくのが丁寧とされています。ただ、こうした挨拶まわりは、遠方に住む人に対しては難しかったことから、代わりに書状を送るようになったのが年賀状のはじまりのようです。さらに明治に入ると、飛脚便に変わって郵便制度が発達して、手紙のほか郵便はがきが発行されるようになり、年賀はがきが激増しました。12月20日から30日までに郵便局へ出された年賀状を、翌年1月1日の日付印を押して配達局へ送り、元旦に配達するという現在の仕組みは、この頃からはじまったとされます。

●世界の年賀状

元旦に年賀状を送るという習慣は、世界共通ではありません。よく知られているように、キリスト教圏ではクリスマスの時期にクリスマスカードに賀詞を添えて交換するのが一般的です。これに対して、イスラム圏には年賀状という風習がありません。その代わりイスラム暦の第9月、イスラム教徒にとって巡礼と並ぶ最大のイベントと言われる断食月のラマダンが明けると盛大な祭りがおこなわれ、「ラマダン明けおめでとう!」という意味の賀詞がかわされます。一方、アジア圏では年賀状の風習を持つ国が多く、中国では、日本同様に年賀切手とお年玉付き年賀はがきが発行されます。ただし、中国では新暦の正月よりも旧暦の正月「春節」の方を盛大に祝うことから、年賀状の交換は春節に合わせておこなうことが多いようです。またお隣、韓国でも年賀切手は発行されますが、年末に送るなど、送付時期には幅があるようです。その意味で、元旦に一斉に年賀状を送るという習慣は、日本独特のものといえそうです。海外の方に年賀状を出す場合には、それぞれの文化・風習に配慮して、イスラム系の人にクリスマスカードで年賀を送るといった失礼のないようにしたいものです。

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